シマセンブリ(読み)しませんぶり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シマセンブリ」の意味・わかりやすい解説

シマセンブリ
しませんぶり / 島千振
[学] Schenkia japonica (Maxim.) G.Mans.
Centaurium japonicum (Maxim.) Druce

リンドウ科(APG分類:リンドウ科)の一年草。茎は高さ10~50センチメートル。葉は対生し、楕円(だえん)形から倒卵形で基部は茎を抱く。7~8月、葉腋(ようえき)に紅紫色花を1個ずつ開く。花柄はなく、花冠と萼(がく)は5裂する。海岸の塩性湿地に生え、屋久島(やくしま)、沖縄、および台湾に分布する。シマセンブリ属は花柱が糸状で細く、葯(やく)は花期後に螺旋(らせん)状にねじれ、子房は1室である。世界に約30種、日本に1種分布する。

[高橋秀男 2021年5月21日]

 シマセンブリは、Centaurium属に含められていたが、分子系統解析の結果、Schenkia属になった。Schenkia属は世界に5種ある。

[編集部 2021年5月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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