シャクチリソバ(読み)シャクチリソバ(英語表記)Fagopyrum dibotrys

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャクチリソバ」の意味・わかりやすい解説

シャクチリソバ(赤地利蕎麦)
シャクチリソバ
Fagopyrum dibotrys

タデ科の多年草。インド北部,中国の原産で,日本各地でも栽培され,野生化も多い。根茎は太く,茎は叢生し中空下部は紅色を帯びる。葉は長柄があって互生し,三角形,下部の葉は丸みがあるが上部では長くとがり,主脈は紅色を帯びる。9~10月,上部葉腋に長い花茎を出し,先が2~3岐して外側に曲って上方に白花を密生する。花は径約 5mm,花被片は5枚。おしべは8本で, (やく) は紅色。花柱は3本で,棍棒状の黄色い小腺体8個が基部を取巻く。痩果は3稜形で,褐色に熟す。別名ヒマラヤソバ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android