シャッタル・アラブ川(読み)しゃったるあらぶがわ(その他表記)Shattal Arab

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シャッタル・アラブ川」の意味・わかりやすい解説

シャッタル・アラブ川
しゃったるあらぶがわ
Shattal Arab

ティグリス川ユーフラテス川が合流したのち、ペルシア湾に流入するまでの河川名。全長190キロメートル。上流部はイラク領内を通過するが、下流部はイラン・イラク国境を形づくっている。「アラブの川」の意であるが、イランはこの名を嫌ってアルバンドArvand川とよぶ。流域ナツメヤシの大産地で、沼沢地も多い。可航河川で、沿岸バスラ(イラク)、フニーンシャフル、アバダーン(イラン)の港町がある。国境線を川の東岸線と中央線のいずれにするかが、イラン・イラク戦争の一因となった。ザーグロス山脈から流れ下るカールーン川支流にもつ。

[末尾至行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む