ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャントウ特別市」の意味・わかりやすい解説 シャントウ(汕頭)〔特別市〕シャントウShantou スワトウ Swatouとも呼ばれる。中国華南地方,コワントン (広東) 省東部,南シナ海にのぞむ都市。省轄市で市区と8県から成る。ハン (韓) 江のつくるチャオシャン (潮汕) 平原を後背地とし,柑橘類,缶詰,織物,機械,鉱石などの輸出が盛ん。港は 1858年の天津条約によって開かれ,税関や各国領事館がおかれたほか,20世紀初頭まで,華僑の出立地として知られた。現在も東南アジアとの関係が深く,シンガポールやマレーシアのピナンとの間に定期航路が開かれている。省第一の工業都市で,缶詰,製糖,たばこなどの農産物加工に加えて,特にフィルム,印画紙,機械類,電子工業の発展が著しい。手工業ではレースが有名である。 1980年に外資導入のための自由貿易地区である経済特区が設置されて以来,一層発展が著しい。人口 863万 5915,うち市区人口 88万 4543 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by