ピナン

化学辞典 第2版 「ピナン」の解説

ピナン
ピナン
pinane

C10H18(138.25).ピネンなどの基本骨格に相当する物質.cis-およびtrans-ピナンがある.いずれもα-ピネンの還元によって得られる.(+)-trans-ピナンは沸点162.5~164 ℃.0.854.1.46675.+18.1°.(+)-cis-ピナンは沸点169 ℃.0.861.1.46275.+23.11°.テルペンアルコール類の合成中間体である.[CAS 473-55-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピナン」の意味・わかりやすい解説

ピナン
Pinang

マレーシアマレー半島西岸沖,ピナン島東岸にある港湾都市ピナン州州都ペナン Penangあるいはジョージタウン George Townとも呼ばれる。マラッカ海峡要衝をなす良港を擁し,荷扱い量はクランに次いで同国 2位。1786年イギリス東インド会社が自由港を開き,中継貿易で急速に発展。19世紀初めには,海峡植民地の首都また商業の中心地として栄えた。1969年自由港の地位は失ったが,同島のバヤンルパス自由貿易区や対岸本土側のスブランプライの工業地域が後背地に加わった。おもな輸出品はスズ,ゴム,パーム油,電子工業製品,繊維製品。人口の 70%以上を中国人が占める。2008年ムラカとともに,マラッカ海峡の歴史的都市群として世界遺産の文化遺産に登録された。人口 18万573 (2000速報値) 。

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世界大百科事典(旧版)内のピナンの言及

【ペナン[島]】より

…マレーシア,マレー半島北西岸にある小島。ピナンPinang島とも呼ぶ。面積285km2,人口47万6000(1980)。…

※「ピナン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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