ピナン(英語表記)Pinang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピナン」の意味・わかりやすい解説

ピナン
Pinang

マレーシアマレー半島西岸沖,ピナン島東岸にある港湾都市。ピナン州の州都。ペナン Penangあるいはジョージタウン George Townとも呼ばれる。マラッカ海峡要衝をなす良港を擁し,荷扱い量はクランに次いで同国 2位。1786年イギリス東インド会社が自由港を開き,中継貿易で急速に発展。19世紀初めには,海峡植民地の首都また商業の中心地として栄えた。1969年自由港の地位は失ったが,同島のバヤンルパス自由貿易区や対岸本土側のスブランプライの工業地域が後背地に加わった。おもな輸出品はスズ,ゴム,パーム油,電子工業製品,繊維製品。人口の 70%以上を中国人が占める。2008年ムラカとともに,マラッカ海峡の歴史的都市群として世界遺産の文化遺産に登録された。人口 18万573 (2000速報値) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大山のぶ代

1936- 昭和後期-平成時代の女優,声優。昭和11年10月16日生まれ。昭和32年俳優座養成所をでて,テレビ界にはいる。NHKの「ブーフーウー」で声優としてみとめられ,54年テレビアニメ「ドラえもん...

大山のぶ代の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android