シリオノ族(読み)シリオノぞく(英語表記)Shirionó

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シリオノ族」の意味・わかりやすい解説

シリオノ族
シリオノぞく
Shirionó

ボリビア東部の熱帯雨林に住むラテンアメリカインディアンの一民族。言語トゥピ諸語に属する。狩猟採集民で,2mをこえる長弓を使用することで知られる。50~100人単位の母系出自集団バンドを構成し,半遊動的生活を送る。雨季にはバンド全体が巨大な家屋に同居するが,乾季は小単位に分散して獲物を追う。バンド内の政治的・社会的強制はほとんどみられず,また悪霊に対する観念が多く存在するにもかかわらず専門のシャーマンはいない。男女とも衣服は着けず,首飾りと身体彩色で体を覆っている。近隣民族との不和を避ける傾向が強く,争いはほとんどない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

期日前投票

期日前投票制度は、2003年6月11日公布、同年12月1日施行の改正公職選挙法によって創設された。投票は原則として投票日に行われるものであるが、この制度によって、選挙の公示日(告示日)の翌日から投票日...

期日前投票の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android