20世紀西洋人名事典 「ジェラード・K.レーベ」の解説
ジェラード・K. レーベ
Gerard Kornelis van het Reve
1923 -
オランダの小説家。
代表作は、戦後世代の社会への怒り、憎しみ、精神的安定をみいだしえない焦りなどを淡々とした筆致で描いた「宵」(1947年)。本国での評価に飽き足らず、英語で執筆を始め、短編「曲芸師」(’56年)、旅行書簡「天への道」(’63年)で名声を得る。また、カトリック教会を冒涜するものとして裁判沙汰になった「神への近づき」(’66年)などもある。その他に、ホモの青年が友達に献身する書簡形式の短編「愛の表現法」(’72年)がある。1969年ホーフト文学賞受賞。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報