20世紀西洋人名事典 「ジェームスクリュス」の解説
ジェームス クリュス
James Krüss
1926 -
ドイツの児童文学作家。
ヘルゴラント生まれ。
第二次世界大戦に出兵、その後ハンブルクで、新聞、ラジオ、テレビ、レコードなどで活躍。ミュンヘンへ移ると、児童文学を手掛けるようになり、1952年「ザリガニ岩の灯台」で注目を浴びる。「笑いを売った少年」(1962年)はソビエトで数100万部売れ、映画化される。近代的なものをリアルに描きながら、読者を想像の世界に引き込むテクニックは見事である。’68年戦争を憎み人間性豊かに歌いあげるクリュスの作品全体にアンデルセン大賞が贈られた。「ひいじいさんとぼく」(’59年)で’60年児童文学賞受賞。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報