ソビエト(読み)そびえと

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソビエト」の意味・わかりやすい解説

ソビエト
sovet

元来はロシア語で「会議」「評議会」の意味であったが,ロシア革命の進行とともにプロレタリア独裁の権力機関,およびその権力形態をさすようになった。 1905年革命のときプロレタリアートの闘争機関として,イバノボ=ボズネセンスクのストライキを指導した労働者代表ソビエト起源をもち,初めは単なるストライキ委員会として機能していたが,やがてメンシェビキはブルジョア議会に対抗する労働者議会として,ボルシェビキはプロレタリアートを中心に兵士および農民との統一戦線を結成する機関,武装蜂起の成功後は権力を奪取する革命政府の母体として位置づけた。 17年の二月革命帝政が倒れたのち,ソビエトは臨時政府と共存する「二重権力」状況をつくりだした。しかし,9月なかば以降ボルシェビキがペトログラード (ペテルブルグ) とモスクワのソビエトを支配してからは,革命的権力機関としてのソビエトが前面に現れ,十月革命によって「すべての権力をソビエトへ」が実現した。ここでブルジョア国家機関のあらゆる残滓が払拭され,労兵ソビエトを基盤に最高権力をソビエト大会におく国家形態としてのソビエト共和国が誕生した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソビエト」の意味・わかりやすい解説

ソビエト
そびえと

ソビエト制

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