20世紀西洋人名事典 の解説
ジェームズ・ジョージ フレーザー
James George Frazer
1854.1.1 - 1941.5.7
英国の民族学者,古典学者。
元・オックスフォード大学教授。
グラースゴウ生まれ。
文化人類学研究の先駆者。ケンブリッジ大学トリニティ・コレッジ等で古典学を学び、1879年同コレッジのフェローとなる。その後1900年オックスフォード大学の社会人類学講座の初の教授。古典研究を続ける一方、E.B.タイラー等の影響を受け、人類学に関心を抱き、未開人の宗教についての研究も行った。主著「金枝編」13巻(1890〜1915年)は神話のシンボリズムとテーマを追究したもので、エリオットの「荒地」をはじめ、現代の多くの文学者に影響を与えた。他の著書に「トーテミズムと外婚制」(’10年)、「旧約聖書の民俗学」等多数。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報