ジチオール

化学辞典 第2版 「ジチオール」の解説

ジチオール
ジチオール
dithiol, dithiole

】dithiol.C7H8S2(156.27).トルエン-3,4-ジチオール慣用名.トルエン-3,4-ジスルホン酸ナトリウムをトルエン-3,4-ジ(スルホニルクロリド)に塩素化し,スズと塩酸で還元して合成する.無色結晶.融点31 ℃,沸点185~187 ℃(11 kPa).pK1 5.34,pK2 11.0.アルカリ水溶液,酢酸アミルに可溶.空気酸化を受けやすいので,通常,チオグリコール酸を添加して保存する.重金属と難溶性の着色錯化合物をつくることから,スズ(赤色),モリブデン(黄緑色),タングステン(Ⅴ)(青緑色)などの比色定量分析に用いられる.[CAS 496-74-2]【】dithiole.硫黄原子2個を含む不飽和五員環化合物.硫黄原子の位置により2種類の異性体が考えられるが,化合物そのものは知られておらず,その誘導体として存在する.これらの飽和化合物ジチオランとよばれる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む