化学辞典 第2版 「ジピクリルアミン」の解説
ジピクリルアミン
ジピクリルアミン
dipicrylamine
2,2′,4,4′6,6′-hexanitrodiphenylamine.C12H5N7O12(439.2).2,4-ジニトロジフェニルアミンをニトロ化すると得られる.黄色の結晶.融点242 ℃(分解).通常の有機溶媒に不溶,ニトロベンゼン,酢酸,アルカリ水溶液に可溶.爆発性があり,炸(さく)薬として用いられた.また,カリウム,ルビジウム,セシウムなどと難溶性の塩をつくるので,分析用試薬としても用いられる.皮膚や粘膜を刺激し,毒性が強い.[CAS 131-73-7]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報