ジフェニルメタン(その他表記)diphenylmethane

改訂新版 世界大百科事典 「ジフェニルメタン」の意味・わかりやすい解説

ジフェニルメタン
diphenylmethane


芳香族炭化水素の一つで,別名ベンジルベンゼンbenzylbenzene。オレンジ臭のある無色針状結晶で,融点25.2℃,沸点265℃。1884年にC.フリーデルとJ.M.クラフツにより,ベンゼンと塩化メチレンから塩化アルミニウム触媒として合成された。現在用いられる合成法は,塩化ベンジルとベンゼンとのフリーデル=クラフツ反応による。水に不溶,多く有機溶媒可溶酸化クロム(Ⅵ)で酸化すればベンゾフェノンとなり,赤熱管を通せば脱水素されフルオレンとなる。
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関連語 村井 真二

化学辞典 第2版 「ジフェニルメタン」の解説

ジフェニルメタン
ジフェニルメタン
diphenylmethane

C13H12(168.24).C6H5CH2C6H5.ベンゼンと塩化ベンジルとをフリーデル-クラフツ縮合させると得られる.結晶.融点26~27 ℃,沸点261~262 ℃,158 ℃(5 kPa).1.0008.多くの有機溶媒に可溶.メチレン基の水素はプロトンとして引き抜かれやすく,酸化すればベンゾフェノンとなる.[CAS 101-81-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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