20世紀西洋人名事典 「ジャックリプシッツ」の解説
ジャック リプシッツ
Jacques Lipchitz
1891.8.30.(8.22.説もあり) - 1973.5.27.(5.28.説もあり)
フランスの彫刻家。
ソ連(リトアニア)出身。
本名ハイム・ジャコフ・リプシッツ〈Chaim Jacob Lipchitz〉。
1909年にパリに出て、エコール・デ・ボザール、アカデミー・コロラッシなどで学ぶ。キュビスムの画家達と知り合い、モディリアニ、ピカソらと親交を結び、レリーフ状の彫刻によってキュビスム彫刻の一つのスタイルを確立。’24年にはフランスに帰化。その後、作風を一変させ、曲面と量感あふれる造形で、神話や聖書からもモチーフをとるなど人間と動物の激情的な生命のドラマを表現する。’41年アメリカに移り、制作活動を行う。主な作品は「ギターを持つ男」(’18年)、「犠牲」(’43年)など。イタリアのカプリで死去。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報