20世紀西洋人名事典 「ジャンオネッティ」の解説
ジャン オネッティ
Juan Carlos Onetti
1909 -
ウルグアイの小説家。
有能なジャーナリストとして、1939年に「マルチャ」誌を主宰、「井戸」を発表して文壇にデビューした。’41年にブエノス・アイレスに移って、ロイター通信につとめながら「ノーマンズ・ランド」(’41年)、「はかない人生」(’50年)などの作品を発表した。’55年に故国に帰り、’57年にはモンテビデオ市立図書館管理局長となり、「無名の墓」(’59年)、「造船所」(’61年)、「しで虫」(’64年)の三部作を書き、’70年にはメキシコで全集が刊行された。’76年に療養のためにスペインに渡り、’81年にはスペイン文化省からセルバンテス賞が送られた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報