20世紀西洋人名事典 「ジャンジロドゥ」の解説
ジャン ジロドゥ
Jean Giraudoux
1882.10.29 - 1944.1.31
フランスの劇詩人。
元・ハーバード大学講師,元・ベルリン大使館書記官。
オート・ヴィエンヌ県ベラック生まれ。
高等師範学校ではドイツ文学を専攻し、ハーバード大学講師を務め、帰国して創作活動に励み、1911年「無頓着者学校」などを発表している。’10年には外務書記生試験に合格し、外交官になる。その後、「情熱家シモン」(’16年)、外務省内の恩人ベルトロが失脚した事件をモデルとした「ベラ」(’26年)などの小説を発表した。その後、「ジークフリートとリモージュ夫人」(’22年)を戯曲として改稿して劇作家の道を歩みだした。その饒舌な機知と幻想的作品で20世紀前半の世界の演劇の王者とされている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報