旺文社世界史事典 三訂版 「ジュネーヴ会議」の解説
ジュネーヴ会議
ジューネーヴかいぎ
Geneva Conference
インドシナ戦争の当事国のヴェトナム民主共和国,ヴェトナム国,ラオス,カンボジア,フランスに加えて,アメリカ・イギリス・ソ連・中華人民共和国などが参加。インドシナ戦争の休戦を成立させ,7月21日にジュネーヴ協定に調印した(アメリカは参加せず)が,朝鮮の統一は実現しなかった。中国が初めて参加した国際会議で,中国首相周恩来とインド首相ネルーによって平和五原則が確認され,世界平和の前進,植民地主義の敗退をもたらしたものとして高く評価された。これは,翌年バンドンで開かれた,アジア−アフリカ会議の平和共存につながる。なお,1955年にも戦後初のアメリカ・イギリス・フランス・ソ連の四国巨頭会談が開かれ,国際緊張緩和について討議された。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報