ヴェトナム民主共和国(読み)ヴェトナムみんしゅきょうわこく(その他表記)Democratic Republic of Viet-Nam

旺文社世界史事典 三訂版 「ヴェトナム民主共和国」の解説

ヴェトナム民主共和国
ヴェトナムみんしゅきょうわこく
Democratic Republic of Viet-Nam

1945年北ヴェトナムに成立した共和国
第二次世界大戦直後の1945年9月2日,ホー=チ=ミンが独立を宣言して成立。首都はハノイに定められ,ホー=チ=ミンは大統領となった。1946年末から植民地復活を策するフランスと全面戦争状態にはいった(インドシナ戦争)が,54年7月のジュネーヴ協定で北緯17度線を軍事境界線とする休戦が実現するとともに,独立を保障された。交戦中からフランス人・反革命地主の土地解放を行い,800万の農民に土地を与えた。1961〜65年第1次五か年計画で社会主義の実現をめざしたが,65年2月からアメリカ軍の北ヴェトナム爆撃(北爆)が始まり,動員令を発布して戦時体制となった。1969年9月ホー=チ=ミン大統領の死後,集団指導体制で抗戦を継続し,73年1月パリ和平協定が成立した。1975年春,南ヴェトナム政府に大攻勢をかけ,4月30日サイゴンを占領し,76年7月には南北ヴェトナムの統一を実現してヴェトナム社会主義共和国を樹立した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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