20世紀西洋人名事典 「ジョン・P.モルガン」の解説
ジョン・P. モルガン
John Pierpont Morgan
1837 - 1913
米国の金融資本家。
コネティカット州ハートフォード生まれ。
ゲッティンゲン大学で学び、父の営む金融会社で実務経験を積む。南北戦争において北軍への軍需品調達で巨利を得て、1871年金融会社のちの「モルガン商会」を設立する。以後、政府公債の引受けや外国資本の導入、鉄道や工業への資金調達で活躍し、さらに世紀転換期には大型合併に関与し、産業分野への支配力を強化してそれを背景にウォール街の指導者として君臨する。モルガンの企業活動には反トラスト法違反などの反社会的と目される面が少なからずあるが、慈善事業にも多額の寄付を行う。死後、所蔵美術品の多くは美術館に寄贈される。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報