ジンラミー(英語表記)Gin Rummy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジンラミー」の意味・わかりやすい解説

ジンラミー
Gin Rummy

1909年アメリカで考案されたといわれ,全米選手権大会が開かれるほど人気のあるカードゲーム。日本のセブンブリッジと似ている。普通2人でプレーする。持札は 10枚ずつで残りは1枚だけめくり,他は山札として積んでおく。配り手の相手側が先にめくった札を取るか取らないかを決める。不要なら配り手が取る。どちらも不要なら相手側が山札を1枚取り不要な札を捨てる。プレーの目的は持札のなかに同数字3枚以上か同じマークの連続札3枚以上の組合せ (セット) をつくっていくことにある。セットができていないカードの合計点 (A〈1点〉,絵札〈10点〉,他は数字どおり) が 10点以下になったら自分の持札をさらして終了の意志表示をする (ノック) 。ただし,10点以下でもノックをしなくてもかまわない。相手側はやはり持札をさらし,ノックした側がさらしたセットに継ぎ足しできる。セットができていないカードの合計点が少いほうが勝ち,ノックした側が勝ったら差額分 (すべてセットしていたら「ジン」料として 25点加算) ,ノックした相手側が勝ったら差額プラス逆転料 25点をもらえる。得点を累計して 100点に達したら終了。この際1勝につき 25点ずつ加算し,相手が無得点ならさらに 100点加算する。

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世界大百科事典(旧版)内のジンラミーの言及

【トランプ】より


[カード・ゲームのいろいろ]
 カード・ゲームをその性格によって大別すると次のようになる。(1)カードの組合せを主眼とするもの 16~17世紀のゲームであるプリメロprimeroをはじめ,アメリカのポーカー,イギリスの伝統的な二人遊びクリベッジcribbage,それにラミー系のゲームであるジン・ラミーgin rummyや2組のカードを使用するカナスタcanastaなどがある。(2)トリックをとるゲーム 各人が順にカードを出し,最強の札を出した者が出されたカードを全部(これをトリックという)とる。…

※「ジンラミー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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