さらし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「さらし」の意味・わかりやすい解説

さらし

生地綿布麻布精練,漂白処理を施した純白の織物。生地綿布や麻布は,紡績工程の終ったままの糸で織るので,糊,夾雑物などが付着しており,精練処理としてカセイソーダ,石鹸液などで煮沸したあと水洗いして不純物を除去する。次に精練処理で除去できない有色物を除去するのが漂白処理で,過酸化水素さらし粉など漂白剤を使用して純白にしたあと糊をつけて仕上げる。肌ざわりがよく,じょうぶなので,和服用や乳児用の肌着や,妊婦の腹帯に使われる。ほか染色加工して色物,柄物にする。

さらし

江戸時代の刑罰名。通常磔刑や鋸挽 (のこぎりびき) 刑などの重罪人には付加刑として課せられ,本刑の前に大衆面前にさらすことによって行われた。なお,刑の執行後に罪人の首を特定場所にさらすことをさらし首といった。

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百科事典マイペディア 「さらし」の意味・わかりやすい解説

さらし

地歌箏曲曲名宇治川で布をさらす情景を描写したもの。元禄以前に,北沢勾当が三弦曲として作ったのが原曲で,〈古さらし〉ともいう。これを深草検校が享保以後に発展させ,三弦手事物とした。これを〈新さらし〉ともいうが,山田流でいう〈新ざらし〉とは異なる。山田流では早くから箏の手付が行われ,現行のものは小名木検校箏手付といわれる。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「さらし」の解説

さらし
さらし

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
初演
延宝5.10(江戸・前島次郎兵衛芝居)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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