ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スタグネリウス」の意味・わかりやすい解説
スタグネリウス
Stagnelius, Erik Johan
[没]1823.4.3. ストックホルム
スウェーデンの詩人。憂愁をこめた神秘と官能美の交錯する世界を抒情的にうたい上げたロマン派詩人。代表作『水の精』 Näckenは,この国の最も美しい詩の一つとして知られる。家庭教師にもついたが,主として牧師の父の図書室で独学した。父がカルマルの教区の主教に任じられた 1810年に本土に移り,ルンド大学とウプサラ大学に学んだ。卒業後ストックホルムの官吏となったが,孤独癖が強く,酒とアヘンに耽溺して早世した。戯曲『殉教者たち』 Martyrerna (1821) ,『バッカンテルナ』 Backanterna (22) ,詩集『シャロンの百合』 Liljor i Saron (21) ,『作品集』 Samlade Skrifter (24~26) などがある。
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