スターテバント(読み)すたーてばんと(その他表記)Alfred Henry Sturtevant

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スターテバント」の意味・わかりやすい解説

スターテバント
すたーてばんと
Alfred Henry Sturtevant
(1891―1970)

アメリカの遺伝学者。イリノイ州ジャクソンビルに生まれる。コロンビア大学卒業後、プリンストン大学で学位を得、ペンシルベニア大学などを経てカリフォルニア工科大学遺伝学教授、生物学教授になった。ワシントン大学はじめ、多数の有名大学の客員教授も務めた。ショウジョウバエを用いて、棒眼突然変異の研究から遺伝子の位置効果の現象を発見した。また、染色体上での遺伝子座位を決める方法を開発し、染色体の逆位によって交差が妨げられることを明らかにした。アメリカ科学アカデミーのキンバール賞およびジョン・J・カーティ賞などを受賞、アメリカの動物学会や遺伝学会の会長も務めた。著書に『メンデル遺伝機構』(1915)、『遺伝学入門』(1939)、『遺伝学の歴史』(1965)など。

[黒田行昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android