ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スツケベル」の意味・わかりやすい解説
スツケベル
Sutzkever, Avrom
[没]2010.1.20. イスラエル,テルアビブ
ロシア生まれのイディシュ語詩人。名は Abraham,Avrahamとも表記。自然と美とことばを賛美する詩,およびシベリアの子供時代,第2次世界大戦中にリトアニアのビリニュスにあったユダヤ人居住区での生活,ユダヤ人パルチザンの活動を振り返った作品などで,イディシュ文学界の主流となった。第1次世界大戦の戦火を逃れるため 1915年に家族でシベリアを離れ,戦後の 1921年にビリニュス近郊に移住。ビリニュス大学で文芸評論を学ぶ。1927年頃からヘブライ語で詩作を始め,ビリニュスのイディシュ語の文人集団に所属した。1937年に初の詩集 "Lider"を発表。1947年にパレスチナ(のちのイスラエル)に移り住み,1949~95年にイディシュ文芸誌『ゴルデネ・ケイト』Di goldene keytを主宰。英訳詩集に "Selected Poetry and Prose"(1991),"Beneath the Trees"(2003)などがある。(→イディシュ文学)
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