ストロビランテス(読み)すとろびらんてす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ストロビランテス」の意味・わかりやすい解説

ストロビランテス
すとろびらんてす
[学] Strobilanthes

キツネノマゴ科(APG分類:キツネノマゴ科)の常緑多年草または低木。熱帯アジアに250種以上分布する。ウラムラサキS. dyeriana Mast.は、名のとおり、葉の裏面が紫紅色、表面も脈間は赤紫色を帯びて美しく、観葉植物としてよく栽培される。高さ約1メートルに達する。葉は対生し、広披針(こうひしん)形で長さ15~20センチメートル。挿木で殖やし、冬は8℃以上に保つ。アニソフィルスS. anisophylla Anders.は春から初夏に淡青紫色の管状花を多数開き、鉢物に向く。挿木で容易に殖やすことができ、寒さにも強く、霜よけ程度で越冬する。

[高林成年 2021年10月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android