最新 地学事典 「スピライトマグマ」の解説
スピライトマグマ
spilite magma
スピライトが直接マグマから固結したと考えた場合のマグマ。その存在は清澄均質なアルバイトが新鮮な輝石とオフィティックに共生し,ときに緑泥石もマグマからの直接晶出に見えるなどの現象から想定された。F.J.Turner(1960)は,大洋性玄武岩に伴うミュージェアライトやオリゴクレース安山岩が玄武岩マグマから分別結晶作用によって生成する過程をスピライトマグマが分化してくる第一段階と考えた。実際,十分なKとAlとを含み,組成上ミュージェアライトに近いスピライトがある。M.H.Battey(1956)は実験のデータから,650℃くらいの温度で水に富むマグマからアルバイトと緑泥石とが晶出する可能性を述べた。参考文献:M.H.Battey(1956) Geol.Mag.,Vol.93
執筆者:角 清愛
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

