ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スプレンクトポルテン」の意味・わかりやすい解説
スプレンクトポルテン
Sprengtporten, George Magnus
[没]1819.10.13. ペテルブルグ
フィンランドの軍人,政治家。フィンランド駐留スウェーデン軍の将校であったが,1777年大佐で退官。その後ヨーロッパ各首都駐在のロシア外交官らと接触してフィンランド=ロシア併合案を画策。 86年少将としてロシア軍に入り,88~90年のロシア=スウェーデン戦争ではフィンランドのスウェーデンからの分離を目指して,フィンランド,スウェーデン将校の間に同調者をつのった。ロシアがフィンランドを占領すると,ロマノフ朝下でのフィンランド独立をロシア皇帝に進言したがいれられなかった。しかし大公国として大幅な自治が認められ,彼はロシア人でない唯一のフィンランド総督となり,伯爵に叙せられた。
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