1995年に登録されたオランダの世界遺産(文化遺産)。スホクラントは、首都アムステルダムの北東、フレヴォラント州に位置し、100年前はゾイデル海に浮かぶ島だった地域である。1859年、海水による浸食が進み、水没の危機から住民を守るために、国王ウィリアム3世が恒久的に施設の建設を禁止し、スホクラントから島民を退去させたことから無人の島になった。その後、1932年に堤防が完成したため、ゾイデル海は現在のアイセル湖となり、かつて海だった場所の干拓事業が始まって、スホクラントは陸続きの土地となり、1937年には再入植が始まった。これにより、スホクラントでは貴重な住居跡が数多く発見され、さらに氷河時代の化石も多く発掘されて注目を集める土地となった。このように、スホクラントはオランダの干拓の歴史を象徴する場所といえる。今日では、考古学遺跡群とスホクラント美術館で有名。◇英名はSchokland and Surroundings