スルツェイ火山(読み)スルツェイかざん(その他表記)Surtsey Volcano

最新 地学事典 「スルツェイ火山」の解説

スルツェイかざん
スルツェイ火山

Surtsey volcano

アイスランドの南沖,海深130mの付近でN35°E方向の300~400mの割れ目から,1963年11月上旬に始まった噴火でできた小島。Surtsは「黒」,eyは「島」の意。最初の目撃(11月14日)から67年5月5日まで地点を変えながら連続的に噴火。島の面積2.8km2, 最高点173m。噴出物はアルカリかんらん石玄武岩で,初期から末期へSiO2含量は46.5%から45%に減少,かんらん石(Fo80)含量は16%から23%に増加。噴出物約1.1km3, うち0.7km3はパホイホイ溶岩流ハイアロクラスタイト枕状溶岩で,0.4km3海水との接触による水蒸気爆発の放出物である。山体の形および構造は氷底噴火でできたテーブル山に酷似。2008年に世界自然遺産に登録。参考文献S.Thorarinsson(1967) Bull.Volc.Erup.,Vol.7

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 一明 竹下 中村

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スルツェイ火山」の意味・わかりやすい解説

スルツエイ火山
するつえいかざん
Surtsey Volcano

アイスランドの南方約30キロメートル(ベストマン諸島南端)の水深約130メートルの海底から、1963~67年の噴火で誕生したアルカリ玄武岩の活火山島。標高174メートル。島名は「火の巨人」の意。63年11月14日、海底噴火による新島誕生が発見された。海水がマグマと接触し、激しいマグマ水蒸気爆発が反復された。ここでは溶岩破片土砂黒煙となって、水中から激しく糸杉状に放出された。新島の成長で陸上の噴火に変わったため、64年4月から玄武岩質らしい溶岩活動に転じた。長さ約400メートルの割れ目からの噴火で、場所を移しながら67年5月5日まで活動を続け、総量約1.1立方キロメートルの溶岩を噴出し、面積3平方キロメートル弱の新島を形成した。近年まれな海底大噴火で、とくに新火山島誕生の経過が記録された点で世界的に著名であり、その記録映画や写真がよく紹介されている。島は大部分が緻密(ちみつ)な溶岩流で覆われている。

諏訪 彰・中田節也]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む