ずうずう(読み)ズウズウ

デジタル大辞泉 「ずうずう」の意味・読み・例文・類語

ずう‐ずう

[副]
鼻汁鼻水をすする音を表す語。「はなずうずう(と)すする」
汁などをすする音を表す語。「スープずうずう(と)飲む」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ずうずう」の意味・読み・例文・類語

ずう‐ずう

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 鼻汁などをすいこむ音を表わす語。また、キセルストローなど、水気のものがつまっているのをすいこむ意を表わす。
      1. [初出の実例]「『ずうずう』すふてい也」(出典:虎明本狂言・眉目吉(室町末‐近世初))
    2. 物を言うとき、声が鼻にかかるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「両ごく橋へまいばん行て、づうづうと寒ごゑをつかへば」(出典:咄本・さとすゞめ(1777)米舂)
    3. 気道に痰がひっかかったりしたときなどの、呼吸をするたびに出る音を表わす語。
      1. [初出の実例]「喘鳴が絶えず聞える。ずうずうといふやうな音である」(出典:金毘羅(1909)〈森鴎外〉)
    4. 物事が支障なく進んでゆくさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「ずうずうと出来ればよいが月の句が〈蜘蛛〉」(出典:俳諧・当座払(1703))
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙ずうずうべん(━弁)」の略。
    1. [初出の実例]「鼻で言語を使ふ様なズーズーもあるが」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉五)

ずう‐ずう

  1. 〘 副詞 〙 ( 「ずうずうしい」から出た語か。多く「と」を伴って用いる ) ずぶといさま、あつかましいさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「あねのせきはすこしもさはがず通通(ヅウヅウ)丸太にこしをかけながら」(出典洒落本跖婦人伝(1753))

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