セナツス・コンスルツム・ウルチムム(その他表記)senatus consultum ultimum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

セナツス・コンスルツム・ウルチムム
senatus consultum ultimum

古代ローマの元老院によって発せられた国家非常事態宣言 (戒厳令) 。国家の公敵征討のため法に拘束されずあらゆる手段を用いる権限政務官に与えるもの。本来「国家防衛に関する元老院議決」と呼ばれた。最初の例は G.グラックス (→グラックス兄弟 ) の改革運動に対して発せられ,以後 L.スラ (前 83) ,L.カチリナ (前 63) ,ユリウス・カエサル (前 49) らに対して出された。前 40年サルウィディエヌス・ルフスに対するものが最後。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android