セナツス・コンスルツム・ウルチムム(その他表記)senatus consultum ultimum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

セナツス・コンスルツム・ウルチムム
senatus consultum ultimum

古代ローマの元老院によって発せられた国家非常事態宣言 (戒厳令) 。国家の公敵征討のため法に拘束されずあらゆる手段を用いる権限政務官に与えるもの。本来「国家防衛に関する元老院議決」と呼ばれた。最初の例は G.グラックス (→グラックス兄弟 ) の改革運動に対して発せられ,以後 L.スラ (前 83) ,L.カチリナ (前 63) ,ユリウス・カエサル (前 49) らに対して出された。前 40年サルウィディエヌス・ルフスに対するものが最後。

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