山川 世界史小辞典 改訂新版 「セバスティアニズモ」の解説
セバスティアニズモ
Sebastianismo
アルカセル・キビルの戦い(1578年)に戦死した国王セバスティアンが,ポルトガルとキリスト教世界の救済のために復活するという信仰。中世ヨーロッパのメシア思想や,「隠れた王」の伝説に影響を受けながら,スペインとの同君連合期に,反スペイン的運動として発生。ユダヤ教やキリスト教の神秘主義に影響を受けつつ,ポルトガル思想史の底流を形成。20世紀まで,政治のみならず文学,芸術にも多大な影響を与えた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報