セリルアルコール(その他表記)ceryl alcohol

改訂新版 世界大百科事典 「セリルアルコール」の意味・わかりやすい解説

セリルアルコール
ceryl alcohol

化学式CH3(CH225OH。1-ヘキサコサノールヘキサコシルアルコールともいう。天然に存在する直鎖一価飽和アルコールで,カルナウバ蠟蜜蠟イボタ蠟羊毛蠟の中に脂肪酸エステルをつくって存在する。無色無臭の結晶性固体。融点79.5~79.8℃。エチルアルコールエーテルに可溶,水に不溶。セロチン酸金属ナトリウムとエチルアルコールで還元すると得られる。
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化学辞典 第2版 「セリルアルコール」の解説

セリルアルコール
セリルアルコール
ceryl alcohol

C26H54O(382.69).CH3(CH2)24CH2OH.1-ヘキサコサノール(1-hexacosanol)ともいう.炭素数26個の直鎖飽和一価アルコール.カルナウバろうみつろう,羊毛ろうなどのなかに脂肪酸とのエステルとして,または,シナろうのなかにセロチン酸エステルとして存在する.セロチン酸を金属ナトリウムとエタノールで還元して合成する.無色,無臭の結晶性固体.融点79 ℃,沸点305 ℃(2.6 kPa).[CAS 506-52-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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