20世紀西洋人名事典 「セルゲイバビロフ」の解説
セルゲイ バビロフ
Sergei Ivanovich Vavilov
1891.3.24 - 1951.1.25
ソ連の物理学者。
元・モスクワ高等工業学校教授,元・モスクワ大学教授,元・レーベデフ物理学研究所所長。
モスクワ生まれ。
兄は遺伝学者N.I.バビロフ。多色光源の光度測定法に関する最初の科学論文を1913年に発表。後、帝政ロシアの文部大臣に反抗し、徴兵され戦線に送られた。’20年モスクワ高等工業学校物理学教授を経て、’29年以来モスクワ大学教授。’32年からはレーベデフ物理学研究所所長も兼任。’45〜51年ソ連邦科学アカデミー総裁。光の量子的本性の解明を行い、蛍光の偏光の度合が、蛍光物質を励起させる光の波長に依存することを明らかにし、又同時に蛍光分析の方法、蛍光灯をこれらの研究のために開発した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報