セント・ジョンズ・カレッジ

大学事典 の解説

セント・ジョンズ・カレッジ[アメリカ]

西欧文明を体現するとされるグレート・ブックス中心のカリキュラムを持つ,アメリカの私立リベラルアーツ・カレッジ。1696年にKing William's Schoolとしてメリーランド州アナポリス(Annapolis)に設立され,1784年に州のカレッジ・チャーターを得て,福音書の著者ヨハネの名を冠した現在の名称の大学へと移行する。以降,州との関係曲折や社会変化の影響での浮沈を繰り返したが,第2次世界大戦に向かう社会情勢のもとでの1937年,歴史家のストリングフェロー・バー(Stringfellow Barr)と哲学者のスコット・ブキャナン(Scott Buchanan)によって,グレート・ブックス(アメリカ)を中心としたカリキュラムを導入し,今日まで続く確たる個性を確立した。4年間を通じ教室内でのレクチャーは行われず,学生はグレート・ブックスの読書とディスカッションと実験を通じ,自身での思考力・探求力・創造力を身に付ける。教員は教育に専念し,知識の伝達者ではなく学生のガイドあるいはメンターの働きをする。1964年,ニューメキシコ州サンタフェ(Santa Fe)キャンパスを開校イギリスオックスフォード大学ケンブリッジ大学の構成カレッジのほか,各国に同名のカレッジがあるが,直接の関係はない。
著者: 舘 昭

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む