ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンタフェ」の意味・わかりやすい解説
サンタフェ
Santa Fé
サンタフェ
Santa Fe
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アメリカ合衆国、ニュー・メキシコ州北部にある同州の州都。人口6万2203(2000)。サングレ・デ・クリスト山脈の麓(ふもと)に位置し、行政の中心であるとともに、観光・保養地でもある。産物としては、先住民(アメリカ・インディアン)の工芸品がよく知られている。1609年スペイン人によって町が建設され、スペイン人と先住民との交易の中心地となった。1680年から92年まではプエブロ・インディアンに占拠された。1821年にメキシコがスペインから独立し、サンタ・フェ・トレイルにより合衆国との交易が発展した。1846年に合衆国領となり、1880年にはサンタ・フェ鉄道がサンタ・フェまで通じた。市内にはサン・ミゲル教会(1636建設)、セント・フランシス聖堂(1869建設)、クリストレイ教会などのほかに、旧スペイン総督邸(1610建設)、人類学研究所、国際民俗芸術博物館、ナバホ・インディアン儀礼芸術博物館がある。町は先住民とメキシコ人、ヨーロッパ人の文化が混合した独特な景観をつくっている。地名はスペイン語で「神聖なる信仰」を意味する。
[菅野峰明]
アルゼンチン中央部、サンタ・フェ州の州都。都市圏人口48万4469(2001)。パラナ川に面し、首都ブエノス・アイレスの北西483キロメートルに位置する。鉄道および道路網の要地で、対岸のパラナとは河底トンネルで結ばれる。後背地では穀作が盛んで、小麦、トウモロコシ、亜麻(あま)、米などの集散地である。サンタ・フェ州政府は19世紀なかば以降、農業入植地の建設を奨励し、サンタ・フェを中心にヨーロッパ農業移民の入植が相次いだ。穀作に加え肉牛、乳牛、ブタなどの牧畜業も盛んである。市およびその近郊には製粉、精糖、缶詰、ビール醸造、乳製品製造など食品加工工場に加え繊維、製紙、木材加工、皮革、陶器、トラクター製造などの工場がある。1573年フアン・デ・ガライにより建設され、1650年に現在の地に移転、パラナ川航行の主要港となった。また独立戦争、建国期には連邦主義派の政治運動の拠点となった。
[今井圭子]
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