食の医学館 「その他のイモ類」の解説
そのほかのいもるい【その他のイモ類】
《栄養と働き&調理のポイント》
○栄養成分としての働き
<キクイモ>
イヌリンという果糖がたくさん集まってできた物質が含まれています。この物質は消化器内で消化されずに排出されるので、ダイエットに適しています。また、繊維分の残りカスは腸内で発酵し、腸内ガスを発生させます。
この働きが腸粘膜(ちょうねんまく)を刺激し、便通をうながす作用があります。この作用に大腸がん予防を期待できるとして、注目されています。ビタミンB1、B2、C、ナイアシンも多く含みます。
とくに豊富なのはCで、免疫力を高めるのでかぜ予防に効果的です。
<ヤツガシラ>
サトイモの仲間です。これにはカルシウム、マグネシウム、リンなどのミネラル類が、サトイモよりも多く含まれています。
<クズの根>
クズはマメ科の植物ですが、根の主成分は、サツマイモと同じ、でんぷんです。そのため、市販のクズ粉の多くは、サツマイモでんぷんによる代用品です。
○漢方的な働き
クズ粉でつくるクズ湯は、体をあたため、かぜの初期症状に働きます。