ソフトウエア工学(読み)ソフトウエアコウガク(その他表記)software engineering

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソフトウエア工学」の意味・わかりやすい解説

ソフトウェア工学
ソフトウェアこうがく
software engineering

ソフトウェア生産を従来の手工業的生産から工業的生産へと改善することを目指し,1968年に北大西洋条約機構 NATOが主催して旧西ドイツのガルミッシュパルテンキルヘンで開催された会議で初めて使用されたことば。ソフトウェア工学で取り扱う分野は,(1) ソフトウェア生産に関する技法ツール,開発支援システム-ユーザー要求の抽出作業から保守作業にいたるライフサイクルの各段階で使用される設計,プログラミング試験など,(2) ソフトウェア管理に関する技法やツール-ライフサイクル全般にわたり,ソフトウェア生産活動を効果的に管理するためのもの,(3) ソフトウェア生産性評価に関する技術-ソフトウェア生産の基礎となる組織,標準化,ソフトウェア部品やドキュメントなどの資源管理を含む生産性評価に関する技術,である。今日では,これまでライフサイクルごとに提供されていたツールに対し,ヒューマンインターフェースを統一化し,使用すべきツール間のインターフェースをとり,ライフサイクル全体にわたり一貫してソフトウェアの生産作業を支援するソフトウェア開発支援システム(CASEシステム; Computer-Aided Software Engineering System)などの研究開発・製品化が活発になった。また,ユーザーの要求を正しく把握し明確化するための要求仕様獲得技術,与えられた要求仕様から目的言語へ自動・半自動的に合成する技術,対話的にソフトウェア生産作業のガイドを行なったり種々の最適化作業を支援する知的なプログラミング環境を実現する技術などの研究が進められている。

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