ソロモン海(読み)そろもんかい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソロモン海」の意味・わかりやすい解説

ソロモン海
そろもんかい

南西太平洋の一部。西、北、東をニューギニア島ニュー・ブリテン島ソロモン諸島に囲まれ、南はルイジアード諸島サンゴ海とくぎられる。海域内にトロブリアンド諸島ダントルカストー諸島などがあるが、海域の北縁部には水深9140メートルのニュー・ブリテン海溝がある。第二次世界大戦中の1942年、この海域は、日米の激しい海戦の場となった。

[大島襄二]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソロモン海」の意味・わかりやすい解説

ソロモン海
ソロモンかい
Solomon Sea

太平洋の縁海の一つ。西はニューギニア,北はニューブリテン島,東はソロモン諸島に囲まれた海域で,南でサンゴ海,北西ビスマーク海北東で太平洋につながる。海底は2つの海盆に分れる。北側のニューブリテン海盆は,平均 4000m以上の深度示し,そのなかには約 9140mのプラネット海淵を含むニューブリテン海溝が存在する。南側のソロモン海盆は 7000mの深さに達する。冬季 (6~9月) には太平洋赤道海流が北から流入し南東と南西に分流する。夏季反対の流れとなる。この海を最初に航海したのはポリネシア人,アラブ人,中国人で,ヨーロッパ人が入ってきたのは 1567年のことである。第2次世界大戦中は,数次にわたる日米海戦の戦場とされた。

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