ゾライズム

精選版 日本国語大辞典 「ゾライズム」の意味・読み・例文・類語

ゾライズム

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] Zolaism [フランス語] Zolaïsme ) ゾラの提唱した自然主義文学方法論および表現技法。田山花袋永井荷風など、明治後期の日本文学影響を与えた。→自然主義
    1. [初出の実例]「斯くゾライスムスが抱月氏の為めに排斥せられるならば」(出典:抱月の偽自然主義(1910)〈片山孤村〉上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のゾライズムの言及

【小杉天外】より

…青年時代政治家志望だったが,文学に転じ,斎藤緑雨(りよくう)の門に入って,1892年《改良若旦那》を発表,93年緑雨との合著《反古袋(ほごぶくろ)》を刊行,風刺的傾向がめだった。その後,尾崎紅葉に接近してその推挙により《改良若殿》などを発表,また後藤宙外らの丁酉(ていゆう)文社に加わってしだいに文名をあげ,1900年の《はつ姿》から02年の《はやり唄》が出るにおよんでゾライズムの大家と仰がれた。かくて翌年の《魔風恋風》は新聞小説として空前の人気を呼んだ。…

※「ゾライズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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