タシケント州(読み)タシケント(その他表記)Tashkent

翻訳|Tashkent

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タシケント州」の意味・わかりやすい解説

タシケント〔州〕
タシケント
Tashkent

ウズベキスタン東部の州。州都タシケント。東部はテンシャン (天山) 山脈北西縁の山地,西部はシルダリアの沿岸平野から成り,西境をなすシルダリアに向ってアングレン,チルチクなどの川が西流する。乾燥した大陸性気候で,年降水量は平野部 250mm,山地 500mm以上。ウズベキスタンで最も工業の発展した州である。主要工業は機械,化学,冶金,建設資材,繊維,食品などで,タシケントを中心に立地している。鉱業も盛んで,銅,多金属鉱,アルミニウム原鉱,褐炭などが採掘される。農業部門では綿花を中心に,コムギ,米,ジュート,野菜,メロンなどを栽培し,山地,山麓ではウシ,砂漠,半砂漠地帯ではヒツジの飼育が行われる。養蚕も盛ん。タシケントを中心に,モスクワ,トルクメニスタン,シベリアの各方面への鉄道が延び,タシケントからは州内のチルチク,アングレンへの支線も分岐する。またカザフスタンチムケントタジキスタンドゥシャンベを結ぶハイウェーが西部を通る。面積1万 5600km2。人口 429万 8500 (1991推計) 。

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