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たちきり

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デジタル大辞泉プラスの解説

たちきり

古典落語の演目のひとつ。上方種。「入れ黒子(ぼくろ)」「たちぎれ線香」とも。

出典|小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

たちきり
たちきり

落語。上方咄(かみがたばなし)で、正しくは『立切れ線香』というように、芸者の揚げ代を1本の線香の燃え尽きる時間で計ったころの咄。芸者小糸(こいと)と深い仲になった若旦那(だんな)を、親は百日間、蔵に閉じ込める。小糸は嫌われたと思い悩み、焦がれ死にをしてしまう。禁足の解けた若旦那が小糸の住まいに駆けつけると、抱え主や朋輩(ほうばい)が回向(えこう)をしている。若旦那も仏前に線香をあげて冥福(めいふく)を祈っていると、供えてあった故人愛用の三味線がひとりでに地歌(じうた)の『雪』を奏で始める。一同涙ながらに耳を傾けていると、突然三味線の音が絶える。「どないしたのや、糸でも切れたんか」と尋ねる若旦那に、抱え主のお母ちゃんが「いいえ、もう弾かんはずです。ちょうど線香が立ち切れました」。初代松富久亭松竹(しょうふくていしょちく)の作。下座(げざ)音楽が咄の内容と緊密に結び付いた上方落語の典型的作品。[関山和夫]

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