タッチラグビー(読み)たっちらぐびー(その他表記)touch rugby

デジタル大辞泉 「タッチラグビー」の意味・読み・例文・類語

タッチ‐ラグビー(touch rugby)

ラグビー選手練習から生まれたスポーツ。基本的ルールはラグビーに準ずるが、タックルスクラムキックはしない。守備側はボールを持った人の体にタッチし、6回タッチすると攻守交代。1チーム6人で、試合時間とグラウンドの広さはラグビーの半分程度。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「タッチラグビー」の意味・わかりやすい解説

タッチラグビー
たっちらぐびー
touch rugby

タックルをタッチ(体に触れること)に置き換え、キックやスクラムをなくした簡易ルールのラグビー。通称「タッチ」とよばれる。1960年代にオーストラリアのラグビー選手がウォームアップのためにプレーしたのが始まりといわれている。

 ボールはラグビーボールより一回り小さい楕円(だえん)のボールを使用する。ラグビーと異なり、ゴールラインにボールを蹴(け)り込むH型のポールはない。1チーム6人で攻守に分かれ、相手陣地の後方にあるタッチダウンゾーンとよばれる場所にボールを接地させれば1点が入る(タッチダウン)。ボールのパスはラグビー同様に真横か後ろにしかできない。攻撃側はタッチされないようにパスを回しながら前進する。防御側はボールを所持するプレーヤーの体のどこかに片手か両手でタッチすれば攻撃を止めることができる。防御側が合計6回タッチすれば攻守が入れ替えになる。公式フィールドは縦70メートル、横50メートル。公式戦の場合は20分ハーフで試合を行い、得点を競う。選手交代はいつでも何回してもかまわず、タッチする際も必要最小限の力でタッチしないと反則となるなど、危険な接触プレーが起こりにくいルールになっている。

[編集部]

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知恵蔵 「タッチラグビー」の解説

タッチラグビー

「タグラグビー」のページをご覧ください。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タッチラグビー」の意味・わかりやすい解説

タッチラグビー
touch rugby

タックル,スクラム,キックを行なわないラグビー。タッチとも呼ばれる。基本的なルールはラグビーと同じで,ボールを後方の味方にパスし,相手ゴールにトライして多く得点すれば勝ち。守備側がボールを持った選手に6回タッチすれば攻守が代わる。1チーム6人で,試合時間は前・後半各 20分。発祥地オーストラリアでは手軽に遊べて危険も少ないことから,子供や女性の間にも広まり国民的スポーツに発展した。日本には,1986年早稲田大学ラグビー部コーチの口元周策が紹介した。

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