化学辞典 第2版 「タングステン酸バリウム」の解説
タングステン酸バリウム
タングステンサンバリウム
barium tungstate
BaWO4(386.16).BaOまたはBaCO3とWO3とを共融するか,水溶液中で Ba2+ 塩とNa2WO4とを反応させると得られる.無色の結晶.いくつかの変態があるが,普通のものは正方晶系で,灰重石型構造([別用語参照]タングステン酸カルシウム).WO42-は正四面体型構造.融点1490 ℃.空気中で安定である.水に難溶.放射線で青色の蛍光を放出する.数種類の水和物がある.ポリ酸の塩も知られている.蛍光灯用(電子放出用)材料,顔料,X線写真用などに用いられる.[CAS 7787-42-0]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報