現代外国人名録2016 「ダニエルバレンボイム」の解説
ダニエル バレンボイム
Daniel Barenboim
- 職業・肩書
- 指揮者,ピアニスト ベルリン州立歌劇場音楽総監督
- 国籍
- イスラエル
- 生年月日
- 1942年11月15日
- 出生地
- アルゼンチン・ブエノスアイレス
- 学歴
- サンタ・チェチーリア音楽院(ローマ)〔1956年〕卒
- 受賞
- グラミー賞〔1976年・1990年・1991年・1994年・2001年・2002年〕,ウィルヘルム・フルトヴェングラー賞〔2003年〕,ウルフ芸術賞〔2004年〕,世界文化賞(日本,第19回)〔2007年〕
- 経歴
- 両親はロシア系ユダヤ人。幼い時から父親にピアノを学び、7歳で公開演奏会を開くほどの天才少年として名をあげた。1952年一家でイスラエルに移る。その後ザルツブルク、パリ、ローマで指揮とピアノを学び、’55年ピアニストとして英国でデビュー。’57年には米国にもデビューし、その後はヨーロッパや米国で広く活動。’62年イスラエルで指揮活動を始め、’64年英国でも指揮デビューし、’73年エディンバラ・フェスティバル、’81年バイロイト音楽祭にデビュー。以後、ヨーロッパ、米国の代表的オーケストラを数多く指揮するようになった。’75〜89年パリ管弦楽団首席、’91年9月〜2006年シカゴ交響楽団音楽監督。1992年よりベルリン州立歌劇場(東ドイツ国立歌劇場)音楽総監督。ワーグナーの作品に定評があり、バイロイト音楽祭では、’82年「トリスタンとイゾルデ」、’88年「ニーベルングの指環」を指揮した。また、シェーンベルクやルトスワフスキ、武満徹など20世紀を代表する作曲家の作品も積極的に演奏している。’66年初来日、’73年にはNHK交響楽団を指揮。以来、来日公演多数。2015年「バレンボイム&シュターツカペラ・ベルリン日本公演」で「ブルックナー交響曲全曲演奏会」を行う。2001年にはイスラエルでタブー視されていたワーグナーを指揮し、パレスチナ系米国人学者エドワード・サイードらと立ち上げた多国籍楽団・ウェスト・イースタン・ディヴァン・オーケストラ(1999年に結成)のパレスチナ自治区ラマラでのコンサート開催など中東和平への道にも力を注ぐ。2008年パレスチナ自治政府から名誉の市民権とパスポートが贈られた。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報