ダフニスとクロエ物語(読み)ダフニスとクロエものがたり(英語表記)Poimenika ta kata Daphnin kai Chloēn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダフニスとクロエ物語」の意味・わかりやすい解説

ダフニスとクロエ物語
ダフニスとクロエものがたり
Poimenika ta kata Daphnin kai Chloēn

ギリシア小説。2~3世紀頃のロンゴスの作。当時流行した恋愛冒険物語のなかでは出色の作品。舞台を主としてレスボス島の牧歌的な田園に限っている点が特異で,四季の美しい移り変りのなかで牧人ダフニス羊飼いの娘クロエの清純な愛が展開される。2人の愛は恋がたきや海賊戦争によって妨げられるが,やがて2人とも金持市民捨て子だったことが判明,めでたく結婚する。 (→エロチコイ )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android