ロンゴス(読み)ろんごす(英語表記)Longos

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロンゴス」の意味・わかりやすい解説

ロンゴス
ろんごす
Longos

生没年不詳。2~3世紀ごろの古代ギリシア小説家レスボス島出身と考えられるが伝記は明らかでない。レスボスの農園舞台にとり、貧しい牧人として育てられた身分のよい少年と少女が、多くの障害に耐えたのち幸福に結ばれる恋愛物語『ダフニスクロエ』の作者とされる。この作品は牧歌的な叙情性で後世に大きな影響を与えた。

[引地正俊]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロンゴス」の意味・わかりやすい解説

ロンゴス
Longos

2~3世紀頃のギリシアの小説家。レスボス島生れ。恋愛物語『ダフニスとクロエ物語』 Poimenika ta kata Daphnin kai Chloēnの作者。

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