ダマスカスの大モスク(読み)ダマスカスのだいモスク(その他表記)Great Mosque of Damascus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダマスカスの大モスク」の意味・わかりやすい解説

ダマスカスの大モスク
ダマスカスのだいモスク
Great Mosque of Damascus

ウマイヤ朝のカリフ,ワリード (在位 705~715) がダマスカスに建立したモスク。ローマ時代の聖域,ビザンチン時代のキリスト教聖堂の跡地に建てられ,その名残りをうかがうこともできる。中庭に面して三方回廊正面を礼拝室とする。建設にあたって,ペルシア,インド,マグレブ,東ローマ帝国からすぐれた職人が招集され,モザイク工は東ローマ皇帝から送られたという。現存のモザイクには自然主義的な風景も描かれ,イスラム的特徴はまだ現れていない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む