ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダマスカスの大モスク」の意味・わかりやすい解説 ダマスカスの大モスクダマスカスのだいモスクGreat Mosque of Damascus ウマイヤ朝のカリフ,ワリード (在位 705~715) がダマスカスに建立したモスク。ローマ時代の聖域,ビザンチン時代のキリスト教聖堂の跡地に建てられ,その名残りをうかがうこともできる。中庭に面して三方を回廊,正面を礼拝室とする。建設にあたって,ペルシア,インド,マグレブ,東ローマ帝国からすぐれた職人が招集され,モザイク工は東ローマ皇帝から送られたという。現存のモザイクには自然主義的な風景も描かれ,イスラム的特徴はまだ現れていない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by