ダンビー伯(読み)ダンビーはく

百科事典マイペディア 「ダンビー伯」の意味・わかりやすい解説

ダンビー伯【ダンビーはく】

英国貴族政治家。1665年下院議員となり,チャールズ2世に登用されて1673年大蔵卿となり,伯爵を授かった。チャールズの親フランス政策を支持して,フランスのルイ14世からの資金援助を仰ぐドーバー条約に荷担したかどで1679年議会の弾劾を受け,ロンドン塔に投獄された。釈放後は国王批判派に転じて名誉革命協力して,ウィリアム3世のもとでふたたび大蔵卿となり,公爵(1st Duke of Leeds)を授爵。しかし1695年収賄の罪に問われ失脚

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改訂新版 世界大百科事典 「ダンビー伯」の意味・わかりやすい解説

ダンビー伯 (ダンビーはく)
Thomas Osborne, Earl of Danby
生没年:1631-1712

イギリスの政治家。1673年大蔵卿となり財政改革に努めたが,チャールズ2世の親仏政策に同調し,ルイ14世から資金援助を受けるというドーバーの秘密条約に荷担したため,79年議会の弾劾をうけロンドン塔に投獄された。84年に釈放されてからは国王に批判的となり,名誉革命に協力。革命後は枢密院議長としてふたたび行政の中心にすわったが,95年収賄の罪を問われ失脚した。
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