ダンピア海峡(読み)だんぴあかいきょう(その他表記)Selat Dampier

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダンピア海峡」の意味・わかりやすい解説

ダンピア海峡(インドネシア)
だんぴあかいきょう
Selat Dampier

インドネシア東部、ニューギニア島ワイゲオ島との間の海峡。ほぼ東西に150キロメートル、幅50キロメートル、太平洋ハルマヘラ海を結ぶ。水深は太平洋側が大きく1000メートル内外で、ハルマヘラ海側は200~600メートルと小さい。ハルマヘラ海側には大小の島が散在する。17世紀末にイギリス航海者ダンピアによって発見、命名された。ニューギニア島側のドム島には海峡最大の都市ソロンSorongがあり、航海の要地、クラモノ油田の原油積出し港として栄えている。

[上野福男]


ダンピア海峡(パプア・ニューギニア)
だんぴあかいきょう
Dampier Strait

パプア・ニューギニア東部、ニュー・ブリテン島と、その西のウンボイ島との間の海峡。1700年にイギリス人航海者ダンピアがこの海峡を通過し、ニュー・ブリテン島がニューギニア島と陸続きでなく、別個の島であることを確認した。現在も重要な航路

[谷内 達]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のダンピア海峡の言及

【ダンピア】より

…イギリス海軍はこの著作を高く評価し,ダンピアにオーストラリア周辺の探検を命じた。1699‐1700年の航海で,オーストラリア東岸に至ることはできなかったが,彼の名が与えられたダンピア海峡を通過して,ニューブリテン島とニューアイルランド島とがオーストラリア大陸と陸続きではないことを明らかにした。【石川 栄吉】【斉藤 尚文】。…

※「ダンピア海峡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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